CD 「宮沢賢治が出会ったクラシック・あらかると」にまつわるおはなし 続き

 前回のブログの中で「蓄音機による演奏を30分の間に5曲も、それも交響曲を4曲聴いた」とありました。その可能性について、当時は曲のおいしい部分だけをそれぞれA面、B面に収めたSP盤が結構出まわていたと書きました。

 その5曲を探していたわけですが、中でも「モツァルト ジー調 シンフォニー」(表記通り)はモーツアルト交響曲40番第3楽章のことで、演奏はストコフスキー指揮フィラデルフィア管弦楽団ということになっていてなかなか見つかりません。もう1曲の「ヴェートーフェン 第八シンフォニー アレグロ」も同じストコフスキーでこれもまたなかなか見つけられないままでいました。

 それがなんと前回の記事を書いた後、突然その日が訪れました。多分今まで検索の仕方が悪かったのかもしれません。

現れたのはなんとこの2曲がA面、B面に都合よく収められた1枚ものなのです。

盤面の表記は、

Symphony in G Minor – Menuetto  ストコフスキー指揮フィラデルフィア管弦楽団 Victrola 6243A

Eighth Symphony, in F Major-Allegretto Scherzando (2nd Movement) Beethoven, Op.93    ストコフスキー指揮フィラデルフィア管弦楽団 Victrola 6234B  

探しあぐねいていた2曲を一気に1枚のレコードで手に入れたというわけですが、なんとも前回お話しした通り、1枚に違う作曲者の交響曲のおいしいところを片面に・・・という盤だったわけです。これなら30分に5曲も頷けますね。

 同じように、ブラームス交響曲第3番とチャイコフスキー交響曲第6番「悲愴」が、やはりストコフスキー指揮で同じ盤のA面、B面というものもありました。