Gavott/ Jean Becker とはどんな曲?

 宮沢賢治が「岩手軽便鉄道 7月ジャズ」の詩を読むときに、そのバックグラウンドミュージックとして使ったというメモ書きに残されている Gavott/ Jean Becker とはどんな曲なのか?

 当然、ディキシーランド・ジャズか何か、ジャズ風の曲を期待していたのですが、ガボットクラシック音楽でいう舞踏曲。Jean Becker をいろいろ調べてみてやっと判ったのは、1800年後半に活躍したヴァイオリン奏者で作曲家だった。ジャズではない。では実際どんな曲なんだろう?当然この時代にレコードとして残されたものはない。

 佐藤泰平さん(「宮沢賢治の音楽」の著者)の講演資料の中のメモ書きにあった「鈴木鎮一 vn」。調べると鈴木鎮一さんとは「鈴木ヴァイオリン」の創始者で、当時何枚かの教則SPレコードを残している。

 これだ! これが賢治が「岩手軽便鉄道 7月ジャズ」を読むときに使った曲 

Jean Becker 作「ガボット/鈴木鎮一(ヴァイオリン)」Columbia AK-297のSP盤。

 ネット・オークションでやっと探しあげた時の喜び!

これがこの世界の深みにどんどんはまっていくきっかけとなるとは・・・。 

                ・・・  つづく。