2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

宮沢賢治と音楽 CD第2弾「心象スケッチ『春と修羅』」

心象スケッチ『春と修羅』~宮沢賢治が聴いたクラシック 宮沢賢治と音楽について、“賢治の詩にジャズという言葉が”という事件?がきっかけとなり、どんどん調べていくうちにその深みは底が見えない。とうとう日頃あまり聴かないクラシックの世界へ。 賢治の…

CD「ジャズ 夏のはなしです」収録曲について その4

CD「ジャズ 夏のはなしです」より 今回は次の2曲について ⑨ Soldier's Chorus 兵士の合唱・ 歌劇「ファアスト」 より ( C.F.Gounod ) / Victor Male Chorus ・・・・・歌曲「角礫行進歌」 ⑩ It's A Long Way to Tippiirery ティッペラリー ( J・Judge …

CD「ジャズ 夏のはなしです」収録曲について その3

さて、今回は童話「セロ弾きのゴーシュ」に登場する曲についてスポットを当ててみます。CDに収録した曲は M7 Livery Stable Blues (邦題「馬小屋のブルース」)とM8 Hunting Tigers out in "India"(yah)(印度の虎狩り?)。 物語の順番からいくと、ゴーシュ…

CD「ジャズ 夏のはなしです」収録曲について その2

童話「ポラーノの広場」、戯曲「ポランの広場」に登場する2曲。 「ポラーノ・・・」ではミーロが、「ポラン・・・」では牧者が歌う ♪ 牧者の歌。 もう1曲は山猫博士とファゼーロが歌う ♪ ポラーノの広場の歌(つめくさの花の咲く晩に)。 ♪ 牧者の歌 の元…

CD “ジャズ 夏のはなしです” の収録曲について

CD“ジャズ 夏のはなしです” ~宮沢賢治が出会った洋楽はやり歌・ジャズ~ 2017年8月発売 曲目 ① Gavott ガボット (Jean Becker) / 鈴木鎮一 (ヴァイオリン) ・・・・・詩「岩手軽便鉄道 7月ジャズ」 ② Hacienda-The Society Tango アシェンダ (Paul B…

”ジャズ 夏のはなしです”~宮沢賢治が出会った洋楽はやり歌・ジャズ~

賢治が詩「岩手軽便鉄道 7月ジャズ」を読むときに使った曲「ガボット/鈴木鎮一」のSPレコードが手に入った。これを蓄音機で再生し、実際に詩を読んでみる。 詩を相当読み込んでいないととてもテンポに追いつかない。何度も何度もチャレンジしているうちに、…

Gavott/ Jean Becker とはどんな曲?

宮沢賢治が「岩手軽便鉄道 7月ジャズ」の詩を読むときに、そのバックグラウンドミュージックとして使ったというメモ書きに残されている Gavott/ Jean Becker とはどんな曲なのか? 当然、ディキシーランド・ジャズか何か、ジャズ風の曲を期待していたのです…

「賢治がいつどこでジャズに出会ったか」という命題について

「ジャズ 夏のはなしです」1926年(大正15年)と、その改稿未完の 「岩手軽便鉄道 七月(ジャズ)」。 興味の始まりは“ジャズ”という言葉が出てくるこの詩につきます。 賢治はクラシック・レコードの収集家で知られていて、ベートーベンからストラビンスキー…